看護師のお仕事について>利用者さんの死

同居を考えてくれていた息子さんは、他県に住んでいます。
秋を目途に、引越しを考えていてくださっていました。
息子さんの住んでいる地域で、訪問看護の手続き、もちろん介護支援専門員を
自分達で探す事から始まるのです。
夏の初めに担当者会議を開き、秋に引越しの予定でした。
当初、奥様も行く事になっていましたが、引越ししても友達がいないからと言って
こちらに残ると言って聞きませんでした。
少し認知症もあったのでしょうか？

認知症の介護のために知っておきたい大切なこと
認知症の事でしたら、これ本をお勧めします。
介護に大切な事が、沢山書かれてあり、とても参考になりました。

9月に入りました。いつものように、訪問看護にいっていました。
食事介助、ベッドのシーツ交換、関節可動域のリハビリ。
60分では足りない位でしたが、時間内に終わると言うのも、
訪問看護師としての器量だと思い、精一杯身体を動かし頭を働かせて仕事をしていました。

訪問して3日後、救急車で運ばれたと聞きました。
大動脈瘤破裂による吐血。
緊急手術が行われましたが、病院で無くなられました。
息子さんが介護を決意して、引越しが目前だったある日、
私の始めての受け持ち利用者さんが、亡くなられました。

私が働いていたデイサービスセンターで利用者さんを見かけて、2年と数ヶ月。
長い人生の中で、数十ヶ月、私が関わらせて頂いた事に感謝します。

看護師は稼げるお仕事ではありません。
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