看護師のお仕事について>緊急時看護の大切さwo

症状が徐々に悪化していくのを、目の前で見ている。

顔色も黄色かかってきました。
尿の量はあまり変わっていません。
肛門が少し開いてきています。
便が少しずつ出てきています。
死臭は分かりません。
食欲は無かったのですが、良く食べてくれるようになりました。

緊急時訪問看護とは、私達が24時間、電話頂ければ訪問すると言う事です。
最初は家族が必要ないと思っていても、死を迎える直前には、気持ちも変わるので、
その度に聞いて行く事が大切なのです。

奥さんは正社員で働きに出ていました。
旦那さんが利用者さんで、家で寝たきりです。
鍵は玄関脇に隠しており、私達は仕事の時間になると、鍵を開け、入って行きます。
その時点で、信用の問題になってきます。

さて、緊急時訪問看護の事を聞こうと思っていても、奥さんは仕事で居ません。
なので、いつも手紙を残して帰っていました。
看護した内容が分かる様に。
一番家族が知りたいのは、そこの部分だと思うからです。
30分の看護ですが、50分になることもありました。
ですが、自分の未熟な看護で50分になっているので、30分の料金しか頂いていませんでした。

死を直前にした家族、死を迎える利用者さん、私にはその時、死が近いのだと察知出来ずに、
奥さんに、緊急時訪問看護の利用の確認が出来ないまま、利用者さんは死を迎えました。

看護師は稼げるお仕事ではありません。
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